俺キクチのブログ

PR等のアパレル稼業を10年経て イギリスのYMSを取得しロンドンに2年移住した者の その日暮らしを晒しております。 http://instagram.com/lclccylcy/

翁ハンバーグ

いきなりですが、問題です。

 

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これは何でしょうか。

 

作者はハンバーグという意図があったらしいんだけど

年齢と経験を経た者の、皇潤でも手の打ちようがなさそうな膝のような見てくれであり

箸でつついた途端に崩れだし、もはや死に損なった翁のそれでしかない。

 

スペイン人の友人に送りつけたら「これってもしやUNKO!!!」と

俺が教えた覚えたての日本の汚い言葉を、待ってました!と言わんばかりに活用した答えが返ってきた。

 

少なくとも一人は自らのボキャブラリーを試す機会を与えられたようで

なかなかこの死に損なった翁も浮かばれたもんである。

 

死に損なった末に「UNKO」と判断されてしまう翁ハンバーグであるが

流され切れずにいったん気管にこそは詰まったが、味はなかなか絶妙であった。

 

いにしえの者が、はじめてあの見た目と香りの納豆を口にしてみた類の食の奇跡が

この2016年にも生まれたのである。

 

よく見れば見た目も、TATE MODERNあたりに出展したら

なかなかいい線いきそうなモダンアート感を醸し出している。

 

ハンバーグには"砂糖""たまねぎ""パン粉""牛乳"などが必要と書かれていたレシピが

「んなもんないけど買いに今更行くのが面倒くさいし、どうにかなるだろう。」

という己のだらしなさによって改悪されたわけだが、言い換えればある意味そぎ落とされた

これぞ今やはやりの"ミニマリズム"なのだ。

 

そんな都合のよい解釈を頭に並べながら寂しく一人で完食し

ビザの問題などでだいぶやられていた自分だが

何気に生きぬいていけるかもしれぬ自信を"死に損ないの翁ハンバーグ"によって見い出す、11月最後の夜。