俺キクチのブログ

PR等のアパレル稼業を10年経て イギリスのYMSを取得しロンドンに2年移住した者の その日暮らしを晒しております。 http://instagram.com/lclccylcy/

ロマンスがCALL ME

ロンドンは珍妙な出来事の宝庫であるが最近、その珍妙との遭遇が顕著である。

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先日は観光地域であるカムデンの街を野暮用でとぼとぼ歩いていたら

ヴィレバン系の店の前でパーティ系サングラスを物色しているアラブ系の男性に

「ちょっと君、俺このどでかいサングラスかけてるところ写真撮ってほしいからシャッター押してくれない?」と携帯を勢いよく渡され、若干警戒しながらも撮影をしてあげると、彼がポケットからなにやらガサゴソとりだそうとしている。

 

やはりなにかの詐欺商法だったのでは!?と構えていると、「ありがとう!」とにこやかな笑顔と共に彼の手から取り出された大量の札束の中から10ポンドを差しだされた。

 

「いやいやいやいやいや!!受け取れない!!」と唐突な展開におもわず日本語で遠慮をすると、「ARIGATOU!!君、日本人?いいからうけとって!」という言葉と共に彼は颯爽と去って行った。

 

1ポンドの消費さえ渋る貧乏人にとったら彼のようなボンボンの考える事は、宇宙の神秘よりも謎であり、オイルマネーの底力をはじめて目の当たりにした俺は、ぼんやりと彼の姿を見送りながら何故か思い返す、ドバイにて高須クリニックの高須氏のアラブ人との交友に付き添う西原理恵子の立ち位置。

 

そして今日、仕事から帰宅してひとやすみしようとしたら、風呂場の電球が切れたので

面倒臭く思いながらも近所のでかいTESCO(日本で行ったらダイエー)にサンダルつっかけてひとっ走り。

 

慌てて出てきたもんだから型番とか見るのをうっかり忘れてしまい、サービスカウンターに行って、モデル並みのスタイルのイケメンのインド系の青年のスタッフに細長い電球なんだけどどれを買えばいいのかという質問をしたら、明らかに面倒くさそうに「とりあえずこれ買ってみたら?」と薦められ、まあいちかばちかと購入して帰宅して取り変えてみたら、案の定型が合わず。

 

二度手間だけど、これは確認しなかった俺が悪い。と、もう一度TESCOに行って返品交換を求めに行ったら、前述の彼がこちらに駆け寄ってきて「ああ、やっぱ駄目だった?ごめんね。ちょっと待ってて。」と、先程とは打って変わってなんだか優しい対応をされた。

 

今や死語であるツンデレとかいう奴か・・・と、彼のスタイルの良さも相まって

高須と西原からの今度思い返すは、花より男子道明寺司と牧野つくし。

 

そしてカウンターに案内されて返金対応をされていると、彼から急に「どこ出身?」との質問が。

 

まさかの展開に、本気でこれは花より男子的なソレなコレなのでは!?とドギマギしながら

「に、、、日本だけど、、、」と答えると、更に彼は「名前は!?あと、この紙によかったら連絡先書いて。」とメモ帳とペンを差しだしてきて、おおっと!これはもうソレなコレが、マジでひょっとしてアレしちゃってる!?

 

もう謎の心拍数の上昇。よく当たる星占いなんて見たことないが、頭に流れるは広瀬香美ロマンスの神様

思い出すはいつかの広瀬香美のツアーTに書かれた謳い文句「KOHMI, CALL ME!」

もしかしたらくだらぬ理由での返品要求によるブラックリスト入りの可能性もあるが、肌寒くなってきたロンドン、もはや冬の女王の土壇場である。

誰にも止められやしない。

 

そうして一応、記す前に探りで「え?なんで番号なんて?」とさっきとはこちらも打って変わってドヤって聞いてみたのである。

 

すると彼は真っ直ぐな目で「あのね。実は僕の"彼女"が、日本に一年くらい行っちゃうんだ。だから日本にすごい興味あって。よかったら友達にならない?」

 

ああ・・・

なんだ・・・

そういうことか・・・

 

電球以前に俺の心の電圧がショート。

 

さっきまで駆け引きとやらを持ち出してドヤろうとしていた自分を全力で殺害したい心境に駆られる中、彼は「日本にもし僕が行ったら仕事あるかな?どっか住むとしたらどの辺がいいんだろう?」

 

もうね・・・めっちゃ真っ直ぐだし。めっちゃ純粋。

あなたの目の前にいるのは、あなたとは月とすっぽんな不純かつ電球交換でさえスムーズにできぬ三十路の糞ジャップですよ・・・

 

自分が本当に恥ずかしくなりながらも、交わしたほんの一言、二言の会話からも彼の彼女への想いが、じんわり伝わってきて、次第にものすごく温かな気持ちにり、本当に彼の事を応援してあげたいな。という母性やら父性やらの芽生え。

 

そして「力になれるかわからないけど、なんかもし日本について聞きたい事があったら本当に連絡して。」と言ったら、彼はにこやかな笑顔で「うん!ありがとう。まだわからないけど、本当に日本に行ってみたいんだ。今日カスタマーサービスにいて良かったよ。本当に出会えてうれしい。」と出口まで送り届けてくれた。

 

Sol君と名乗る彼、ロマンスの神様ならぬ、太陽の神様を意味する"Sol"から名付けられたのかはわからぬが、俺の忘れかけていた大事な何かを照らし出してくれて、俺も色々としっかりせねばと活力を与えてくれ、ロンドンのという街で過ごす日々にまた少しの光を灯してくれた。

 

たまに心が折れそうな時もまだまだあるけれど、やっぱり捨てたもんじゃないし、この街でまだまだ頑張ろう。

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